"アジア-真空の都市像"a.k.a VideoSparks
[VideoSparksシリーズ]
めざましい勢いで発展する東アジアの都市、その背景で失われつつある文化・イメージをヴィデオアーティストが切り取る。
Video Sparksでは台頭するアジアの都市に注目し、マレーシアよりクアラルンプール実験映像祭の参加作品、ヴィデオ・フィリピナスの参加アーティスト、ホーチミン在住のヴィジュアルアーティスト/詩人による東京での滞在制作した作品に到るまで、近年大きく変容しつつあるこれらの都市像の片鱗から、現代社会を読み解きます。
日時:2014年11月15日(土)19:00 - 21:00
場所:喫茶茶会記( 四谷三丁目) http://sakaiki.modalbeats.com/
アクセス:click
入場料: 1500円(ワンドリンク付)
上映作品:
"Nostalgia 郷愁"(2014, 7') Nguyen Nhu Huy グエン・ニュー・フイ(Vietnam ベトナム)
"KAMPUNG HAKKA" (2014 5'30") Andrew Stiff アンドリュー・スティッフ(Malaysia マレーシア)
"Bleached Nightmare"(2013, 13')Richard Coronel リチャード・コロネル(Philippines フィリピン)
"MUD GAME" (2014 3'40") KOK Siew-Wai,コク・シューワイ(Malaysiaマレーシア)
"16 x 9 Capsule" (2014 6'40") Wuttin Chansatabootウッティン・チャンサタブート (タイ)
"CAGE" (2012 9'44") LIM Chee-Yong リム・チーヨン(Malaysia/Taiwanマレーシア/台湾)
"Iqura"(2005 3') Ari Satria Darmaアリ・サトリア・ダルマ (Indonesia インドネシア)
"MIST" (2012 3'50") WONG Eng-Leong ウォン・エンレオン (Malaysia マレーシア)
ほか
主催:ビデオアートセンター東京
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:KLEXクアラルンプール実験映像祭、ZeroStation/Ga0, VIDEO ART Philipinas, O.K. Video Festival
[上映予定作品+アーティスト略歴]
1971年生まれ。ホーチミンを中心に視覚芸術、インディペンデント・キュレーター、批評、詩人の活動を行う。また海外での若手芸術家のグループ展を企画、ベトナムの現代アートの発信、評論書籍をベトナム語に翻訳するなど世界のアートシーンとベトナムを結ぶ活動を精力的に行う。近年はアートスペース「Z e r o S t a t i o n 」を設立し、また2013年のシンガポール・ビエンナーレの共同キュレーターを務める。
ロンドンのチェルシー・スクール・オブ・アートで絵画を学び、その後リバプール大学にて修士号を取得。在学中にデジタルメディアや建築の分野に足を踏み入れる。制作活動をすると同時にマレーシア、リントン大学のメディアアート/デザイン学部の副学部長として務める。その研究と制作活動は世界にある暗闇の複雑さを探検するための視覚言語を開発することにある。 表面上で、私達の努力は形になり、世界のは発展して革新している。 都市の物理的な構造はそのまわりでおこることによって定義され、この構造の表面は、住民と都市との間のメディアとして機能します。 都市の経験は一時的なものであり、私はその経験を自分に反映するために映像を使用する。
フィリピン大学アジア・パシフィック・フィルム・インスティチュート にてヴィデオを映像制作を学習。彫刻やヴィデオ作品などはフィリピン大学のバーガス美術館やライト&スペース・コンテンポラリー・ギャラリーにて展示された。またアクティブ・ヴィスタ映画祭では助成金を授与した。
MUD GAME (2014, 3'40") KOK Siew-Wai (Malaysia) マレーシアの首都クアラルンプール中心部は建設現場が集中している。5キロドライブすれば必ず建設地に出くわす。まるでその風景は今や都市の景色の一部と化している。それにうんざりする作者が、その日ファインダーを通して少し楽しいアイデアを思いつく。 |
マレーシア、クアラルンプール出身のヴィデオアーティスト兼、即興ヴォーカリスト。1998年から2005 年まで米国で働くと同時に勉強をしていた。その期間に釜山国際映像芸術祭やロッテルダム国際映画祭、クアラルンプール現代音楽祭など多くの映画祭でビデオ作品を発表。フェスティバル・ディレクター& キュレーターとしてクアラルンプール実験映像祭(KLEX) を2010 年以来開催。またKLEXとしてベルギー、フランス、香港、韓国、ドイツ、タイ、アメリカ合衆国などでの上映会のプログラムをキュレーションしている。
2011年、ロンドン大学、スレード・スクール・オブ・ファインアートを卒業。 ヴィデオ、インスタレーション、映画制作まで行うタイのアーティスト。 非常勤講師として現在は実験アニメーション、メディアアート、映画制作を スィーパトゥム大学で教鞭をとる。 アーティストサイト:http://wuttinchansataboot.com/
ニュー・エラ大学 のドラマと映像科を2008年に卒業。また、2013年に国立台湾大学を映画部門で卒業した。在学中出会った偉大な教師たちからフィルムおよび劇場の素晴らしい世界に導かれる。過去 6 年間、プロデューサー、監督、脚本家としていくつかのショート フィルム、長編映画、実験映画、ドキュメンタリー映画に関わる。ここ最新プロジェクトは、東マレーシアの国境に移住している 国籍を持たない少数民族、 バジャウ族についてのドキュメンタリー。
Iqra(2005. 3') Ari Satria Darma(Indonesia) コミュニケーションとして日常のリアリティをもたらす言葉や文章に使う文字が、徐々に薄れ、消去され、空白を残すとするならどうなるか、と作者は問いかける。過剰なまでの消費社会が故に、本当にそうした空白は生まれるのだろうか?あるいは文字が自らのメッセージを構成するだろうか?実際にそれは起こりうるだろうか? |
1978年、インドネシア、パダン生まれ。 ジャカルタ美術大学・視覚伝達デザイン学科修了。モーション・グラッフィック作品を作り続け、国際的な映画祭や展示に参加。2002年にオリバー・フセインと共にミュージックビデオMuViパーティーでのワークショップ参加者となり、バンドBrisikの音楽に"Burn"という作品を制作し注目を集める。アニメーション作品「Halte vs Stampbox」はジャカルタでの「OK.ヴィデオフェスティバル2003」にて展示、同年ドイツ、ハンブルクでの第19回国際短編映画祭にて上映されている。
MIST (2012, 3'50") WONG Eng-Leong (Malaysia) 一見、発達した平和な国家が、デモによって粉砕する。なぜ民主主義は閉ざされたのか?力ある者が人々の権利を奪ったとき、私たちは考える事も自らの未来を決める事もできないのだろうか?我々はただ単純に我々の声を聞いて欲しいだけなのだ。 |
マレーシア出身のヴィデオアーティスト。ヴィデオ・インスタレーション、音楽的視覚作品 インタラクティブ インスタレーション、シングル/マルチチャンネル/ライブのヴィデオプロジェクションなど様々なメディアを活用。作品は政治的、そして社会的な問題を扱うことが多く、マレーシア国内の各地や海外でも展示が行われている。また、クアラルンプール在住アーティスト集団 、「FINDARS」の創設メンバーで、他のメンバーと共に独自の展示空間でもある「FINDARS space」にて様々なキュレーションやプロジェクトを引き受けている。「FINDARS space」はクアラルンプールにあるオルタネイティブな多機能スペースで、2008年より、展示、ワークショップ、アンダーグラウンドミュージックや実験音楽のコンサート、パフォーマンス、実験映画の上映などが行われている。
[ループ上映展示]
Suara Urban (2008. 5') Aditya Fachrizal Hafiz 移動式屋台の売り子がお客に呼びかける声を収録したジャカルタでの音の収集。 |
Pemandangan Piknik (2003. 8') Forum Lenteng 「列車の屋根の上に乗るのを想像したことはありますか?そこからの景色、どのような感覚なのか知ってますか?」 その経験は、大量輸送、公共空間、疎外された昔ながらの行商、街での騒音公害、ジャカルタでの生活といった都市のさまざまな側面について語る。 |