「ビデオのピクセル 」 by服部かつゆき
「ビデオのピクセル 」
ビデオ画像は、例えどのような図像でも、明滅するピクセルの集合によって像を生じさせる。それは明滅する各ピクセルの濃淡と色調の差が生じることで、像として認識される。このピクセルの1粒は、赤、緑、青の3色で構成されていて、各色256階調、計1677万7216階調の表現の幅を持つ。(*1)
私は今このピクセルがもつラチチュードを、ビデオ表現における根本原理としてとらえている。写真や映画のフィルムがもつラチチュードとビデオのそれとを比べると、いくらか狭い階調幅ではあるが、写真にはない経時性や、映画では達成できない即時性などの特性がビデオにはあり、それらを活用することで、先覚メディアと同様、芸術的に優れた作品をつくることができる。
服部かつゆき
ビデオ画像は、例えどのような図像でも、明滅するピクセルの集合によって像を生じさせる。それは明滅する各ピクセルの濃淡と色調の差が生じることで、像として認識される。このピクセルの1粒は、赤、緑、青の3色で構成されていて、各色256階調、計1677万7216階調の表現の幅を持つ。(*1)
私は今このピクセルがもつラチチュードを、ビデオ表現における根本原理としてとらえている。写真や映画のフィルムがもつラチチュードとビデオのそれとを比べると、いくらか狭い階調幅ではあるが、写真にはない経時性や、映画では達成できない即時性などの特性がビデオにはあり、それらを活用することで、先覚メディアと同様、芸術的に優れた作品をつくることができる。
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