不定義な境界(2008-2009): 2008年7月アーカイブ

国際ビデオアートプロジェクト「不定義な境界線」


uw-main.jpgはじめに
 ことヴィデオアート作品という括りにおいて、アーティスト活動の多くが個に集約されつつある昨今。かつての芸術運動のような集団性のある作品を実現できないかという考えが、俄かにビデオアートセンター東京で話し合われるようになりました。

 そこで考案された当企画「不定義な壁」は、各国のアーティストが国境を越えてひとつの作品を手掛けることができるものとして実施されます。

この企画の目指す目的
・ITCによるグローバル化・電子映像機器の普及による制作環境の変化など、時代の動向を踏まえた作品の制作
・さらにはあらゆる意味での「壁」とは何かを考え、象徴する作品の制作です。

グローバル化された時代
 「グローバル化」と一言に言われる近年の状況は、あらゆる国境を飛び越え、かつてない国同士の交流が可能となっています。例えば、飛行機による高速な移動手段と、ITCの普及により、離れた場所への関与がより容易になった時代といえるでしょう。

不定義な境界線とは
 しかしながら、私たちを隔てる壁はあらゆる意味において依然存在し続けているともいえます。便宜的な意味でのグローバル化と、私たちの生活に肉薄した意味でのグローバル化(思想信条の違いや、お互いの国に対する理解など)を考えるとき、その大きな隔たりに気づくことができます。
あらゆる国に共通して存在する「壁」とは、ある種その国や地域の風習を象徴した作りをしています。あるいは、国によっては象徴的な壁を持たない地域もあるかもしれません。

シンガポールのシンポジウムにてVCTプロジェクトのプレゼン


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会場になったEmily Hill(右)は大戦中の元日本領事館跡、現在はオルタナティヴ・スペースとして活用されている。ディスカッションの間のパネリストと観客との交流の様子(左)


シンガポールのEmily Hillで開催されたCDN/クライシス・デザイン・ネットワークにて、パネルディスカッションとしてVCTプロジェクト「不定義な境界線」のプレンゼンテーションが行われました。

ビデオアート・イベントのお知らせ「 リオ ― 東京 都市の境界線を可視化する」


VIDEOART CENTER Tokyo presents
ブラジル ビデオアート カルロ・サンソーロ氏を迎えて
リオ ― 東京 都市の境界線を可視化する

BRAZILIAN VIDEOART
artist: Carlo Sansolo
"Visualization of boundary of Cities Rio de Janeiro - Tokyo"

日時:2008/7/19(土) 15:00-17:00 (開場14:30)
場所:早稲田大学26号館:大隈記念タワー(早稲田) B1F 多目的ホール 
入場:無料